別ページにも書きましたが、歴史的な桃の栽培などについてはwikiなどで詳しくまとめられています。
ですから、歴史的に見た現在の桃について書いていこうと思います。
古くは、観賞用や水菓子として栽培されていた桃ですが、明治時代の頃より本格的な食用として栽培されはじめました。
いわゆる白桃(水蜜桃)です。
日本で、桃といえばこの白桃のことを指します。
多くは柔らかい食感の甘い香りと味のものを指しますが、地域によっては固い桃を食べる地方もあります。
そして、缶詰などでよく食べられる黄桃も生食用の生産が最近広がっていて、様々な品種も出てきています。ネクタリン系の桃も生産されていて、酸味があるので甘酸っぱい感じです。
現在桃は、香料としても人気で(原材料は桃でなくても)桃の香りのする商品はたくさんあります。
飲料、食品などから芳香剤やシャンプー、石けんなど多種多様な商品で桃味が出ています。
桃は良い香り味としてひろく親しまれている証拠ですね。
個人的に桃というと、ネクターという濃厚な桃ジュースを思い出します。
また、甘い透明な桃ジュースもありました。こちらはすっきりした味でしたね。
桃と加工品
歴史的な視点で見るということで、やはり食べ物だろうと思います。
では桃の加工品として古来よりどの様な物があったのでしょうか。
柿は干し柿などとして加工品として古くより食べられてきましたが、柿も桃もどちらかというと薬品として利用されていた時代もあるようです。
柿の場合は渋を利用して染め物や防腐剤とされていたようです。
桃もコンポート、缶詰、コンフィチュール(ジャム)、ジュースなどが加工品として一般的です。
当たり前すぎてつまらないくらいです。
昔は、桃缶といえば、缶詰の中でも高級な部類で、風邪を引いたときやお見舞い、御供えなどでもらって食べるくらいでした。今は、コンビニで桃ののったケーキなども手軽に買える時代です。
桃は美味しいので、いつでも食べられるのは嬉しいですね。
また、古くより薬用として用いられてきたということですが、桃の実ではなく、葉や花、蕾、種などを使います。葉は、入浴剤(最近は石けんやシャンプーなどもありますが)、蕾は下剤などで使われたようです。
日本では観賞用に桃園を整備していた様です。確かに色合いも艶やかです。
でも桃園というと三国志や西遊記が思い出されますので、その文化はやはり中国からの影響だと思います。
今では、逆に日本の桃を中国に輸出していたりしますから、面白いですね。